証拠金取引の仕組み

いろいろな投資に利用されている証拠金取引ですが、その仕組みの基本はシンプルなものであり、実際の銘柄の取引が行えないものに対して、証券会社や取引業者に証拠金を預けることにより信用を得て、証券業者や取引業者の銘柄を借りることによって、投資取引を行っているというものになります。

日本でも盛んに取引が行われているFXでの取引も同じ仕組みが用いられており、この仕組みによって世界中の国や地域で発行されている通貨を、実際のリアルな通貨を売買取引することなく、外国為替市場の為替レートを利用して取引を行っているのです。

イメージとしては、日本の円をFXを取り扱う業者に証拠金として預けることにより、その預けた証拠金の範囲内で、その取引業者の保有している様々な国の通貨の売買取引を行い、その取引で利益が出た場合には、その利益分が日本円に反映されて受け取れることになり、また、その取引で損失が出た場合には、その損失分が日本円に反映されて徴収される、という形になるのです。

このようなことから、実際には取引の難しいいろいろな銘柄での投資取引が可能となり、例えば株式を使った株式投資では、証拠金を担保として、取引の最初に証券会社から株銘柄を借りておくことにより、これを売る事から投資取引を始める事ができるのです。

こうした事は、信用取引の空売りと呼ばれているのですが、この空売りによりそれまでの株式投資では行えなかった、売りから入る取引が行えるようになるのです。

通常の株取引では、まず価格の上りそうな株銘柄を選びこれに買い注文を入れて保持することから始まります。
その後、その株銘柄の株価が上昇したところで、この株銘柄に売り注文を入れて決済をし、買った時に支払った金額と、売った時に受け取った金額との差額が利益になることになる、つまり株相場の上昇によって利益が生じることになります。

これに対して、空売りを行い売りから入る取引の場合では、株相場が下降していくことによって利益を得る事ができるようになります。

まず預けている証拠金を担保にして、取引を行いたい数量の株銘柄を、証券会社から借りる事から始まります。
この借りた株銘柄を、その株価が高い時に売ってしまい、対価のお金を受け取っておきます。
その後、その株銘柄の株価が下降していくのを待ち、充分に価格が下落したところで、先ほどの対価のお金の一部を利用して、証券会社から借りた数量の株銘柄を買い戻します。
こうして取得した株銘柄を証券会社に返却すると、手元には高く売って安く買い戻した分の差額が残り、これが利益となるのです。

こうした証拠金取引の仕組みによって、投資取引の戦略の幅は大きく広がることになりますので、例えば株式投資での現物取引に充分になれたら、信用取引を取り入れてみるのも良いでしょう。