相場レートの変動を利用して行う売買

証拠金を利用した投資取引では、通貨を銘柄にしているFXや企業の発行する株を銘柄とする株式取引などが、わたしたちが身近に行えるものとなっています。

こうした取引では、それぞれの銘柄を扱う市場の、相場レートの変動を利用して行う売買取引がメインとなり、新規注文でそうした銘柄を入手し、また決済注文でその銘柄の保持を解消していきますが、そうした過程の中において、新規注文の際の相場レートと、決済注文の相場レートとの差が利益として求められることになります。

例えば、外国為替市場を利用した証拠金取引であるFXでは、世界中の国の通貨を利用して取引を行います。
FXは、異なる2つの通貨を一組にした通貨ペアというものを銘柄としており、例えば日本の円とアメリカの米ドル、日本の円とユーロ地域のユーロ、米ドルとユーロなど、様々な組み合わせがありますが、必ず二種類の通貨が一組になったものが銘柄として取り引きが行われています。

これを利用して、日本の円とアメリカのドルとの間に起こる為替レートの変動を見ながら、売買取引を行っていき、例えばアメリカのドルが安い時にこれを大量に買っておき、為替レートの変動によってドルの価値が大きく上がった時に、先ほど買ったドルを売ってしまえば、安い時のドルの為替レートと、高い時のドルの為替レートとの差額が、そのまま利益として得られることになるのです。

もちろん、投資取引であるために、安い時に買ったドルが必ず高くなるという事は絶対的ではなく、安い時に買ったドルが更に安値になってしまうという事も起こり得るため、こうした場合には、安い時のドルの為替レートと、さらに安くなってしまった時のドルの為替レートの差額が、投資家が被ってしまう損失となるのです。

このようにして取引を行っていきますが、FXではFXを取り扱っている取引業者に対して、取引を行う前に証拠金を預け、この証拠金の範囲内で投資取引を行うことになっており、この証拠金を利用することによって、実際の投資資金に対して、取引できる通貨量を大きくする事ができるレバレッジという仕組みがあります。

実際の為替相場のレートの変動は、世界中からの不特定多数の市場参加者が行う売買取引によって、わずかな動きしか見せませんが、この証拠金を利用したレバレッジという仕組みであれば、例えば1円にも満たない、わずか50銭という小さな値動きであっても、これを25倍のレバレッジを利用すれば12円50銭という大きな値動きに換える事ができ、これによってFXでは大きな利益を出すことが可能となっているのです。